2009年7月23日木曜日

かわいいロックなリング


今、作っているリング。
ワックスモデリング。
(ワックスモデリングについては今度。)

今はバラバラだけど、ハートのパーツはリングの上にくっつく。
このデザインは、
ハート型ストーンを石留めしたリングをイメージ。
でも、石の部分も金属で。

ハートがかわいい雰囲気。
石座とリング部分は打ちつけたようにし、少しハードな雰囲気。
『かわいいロック』なリング。

ハートのカボション部分には小さな石を埋め込もうかな。

ハートの裏側にメッセージを刻むかどうか検討中。

リングの腕に対して、ハートの設置位置を変えるバリエーションで、
いくつかシリーズで作成予定。


以前作った、友人のマリッジリングの派生シリーズ。


早く鋳造しよ。

2009年7月12日日曜日

アメシスト






たぶん、好きな石のひとつ。

アメシストはクオーツの中で最も高価な宝石。
アメシストの色は、バイオレットからレッド・パープル。
色が濃くて色むらのない石が最も好ましいとされている。

最高品質な色は、パープリッシュ・レッドからパープル・レッドのものと言われていて、
ウラリアンあるいはシベリアンアメシストと呼ばれている。

アメシストの魅力は、とにかくこのパープルカラー。

紫色は、歴史的に高貴な色とされ、身分の高い者にしか許されなかった。
聖徳太子が制定した冠位十二階で最上位の色が紫色。
伝統的に日本人は紫色を尊ぶ傾向がある。

ロシアの女帝エカテリーナが愛した石としても有名。

なんだか、高貴な色の香りが
ミーハーな私の心をくすぐる。

アメシストは多色性という性質をもつ。
多色性とは、見る方向によって違う色が見える性質。
2枚目の写真には、
青味かかったパープルと赤味かかったパープルの2色が見える。


アメシストの熱処理はときおり。
効果は、ごく暗いアメシストの色を明るくしたり、
シトリンおよびグリーンクオーツにしたりする。
検出は不可能で、安定性は高い。


「アメシストの最高峰」と呼ばれるのは、
ブラジル・カシャライ鉱山のカラーチェンジアメシスト。
自然光ではパープル、白熱灯でレディッシュカラーへ変わる。
この鉱山は閉山し、もう産出されない。
色が深く、透明度があり、そしてカラーチェンジは、
希少性が高い。

昔、カルティエで見た気がするなぁ。。。


アメシストの取り扱いで注意することは、
光によって褪色することがあるので、
光が当たらないように保管すること。


2月の誕生石

2009年7月10日金曜日

ローズアメシストのプチネックレス



鎖骨のくぼみに石だけが乗っているように見える
華奢なネックレス。
ずっと前から作ろうと思っていたのを忘れてた。

この前、Mr.Brainで綾瀬はるかがしているネックレスを見て
思い出した。

昔に考えていたのはダイヤモンドだった。
でも、ダイヤモンドだと価格が高くて、
そのうち・・・なんて言っているうちに忘れちゃって。

テレビのネックレスは、グリーンアメシスト(正しくはグリーンクオーツ)かな?

グリーンアメシスト、キレイなんだけど、
基本的にグリーンアメシストは熱処理によって作られた色。
別にそれでもいいんだけど、今の気分には合わなくて
他のを探してうろちょろしてたら、いいのがあった!

ローズアメシスト

アメシストは基本紫色。ただ、紫が薄くなった色(ピンクとか紫陽花色とか)を
色合いで「ローズアメシスト」「ピンクアメシスト」「ラベンダーアメジスト」等に
分けられることがある。

この石が気に入った理由は、裏面もファセットカットされていたこと。
輝きが違う。
カットから想像すると、ルース用に加工したものをビーズにしたみたい。
「ルースになるくらいの石がビーズに」ってところが魅力的。

やっぱり、アクセサリーでもいい石を使いたい。

これ、日常的に身につけたいから
素材にこだわって14kgfで。

作ってみて、想像以上にいい!
胸元でキラっと光る姿を鏡で見るたびに、テンションあがる。
薄いパープルピンクなところもいい。





2009年7月8日水曜日

宝石の条件

宝石の条件には、

��、美しさ
��、色
��、透明度
��、形状
��、表面の特徴
��、耐久性
��、希少性

がある。
今は、カラードストーンについて。
��ダイアモンドに関しては4Cがあるから、それについてはまた今度。)

カラードストーンでは最も重要な価値要素は色。
��IAでも色石のカラーグレーディングについてちょっと勉強した。
でも、カラーって無限だし、ダイヤモンドのカラーグレーディングみたいには
普及してないみたい。
授業も少ししかなかった。

基本的には、彩度・明度の高い石は価値が高い。
��赤なら、薄い赤より濃い赤。暗い赤より明るい赤。みたいな)


個人的にだけど、カラーと同じくらい重要視するのは、カット。
『磨けば光る』って言葉があるように、
どんな石も磨き次第だと思う。
丁寧に研磨され、その石がもつ個性を生かされた石は
本当に輝いてる。

展示会で石屋さんが一堂に会する場に行くと
研磨が美しい石は他とは違う。
その石を磨いた職人さんに話を聞くと、石への愛を感じる。
そういった愛着が、石の魅力を引き出し輝かせる。


宝石って、自然と人間の作品だなって思う。
長い年月をかけてこんな美しい鉱物を作りだす自然と
それをどれだけ輝かせるかに力を注ぐ人間と。

2009年7月2日木曜日

ペリドット~ウォーターリリー・リーフ・インクルージョン~


��IAで勉強中、ペリドットの鑑別はわかりやすかったから、
ペリドットが出てくると結構嬉しかった。

鑑別の分かりやすさは、
まず、色のバリエーションが少ないこと。
多くはイエローグリーン。
中にはブラウンがかったペリドットもあるけど。
とにかく、この特徴的なイエローグリーンを見たら、ペリドットが候補に挙がる。

そして、ペリドット特有のインクルージョンがあること。
いくつかあるけど、代表的なのは、ウォーターリリー・リーフ・インクルージョン。
円形平面に広がる液膜インクルージョンのことで、
その睡蓮の葉のような形状から、こう呼ばれている。
中央にクロマイトなどの微細な結晶を含んでいて、
その黒い点が、睡蓮の葉の上に乗るカエルに見えるんだって。

なんだかかわいい。

この薄い液膜インクルージョンは、角度によって光を反射してキラキラ光る。
シャボン玉の表面が光るような感じかな。


インクルージョンは、多すぎると石の透明度が下がるし、
割れやすくなることから、価値が低い。
インクルージョンの無い石は希少性が高いから、価値も高い。

でも、それぞれの石が長い年月をかけ、
自然の中で育ってきた痕跡がインクルージョンだから、
全く無いよりは少しはあった方がいいって思う。
石にも個性がある。

おのおのの石が持つインクルージョンこそ、
その石の証だし、天然だってことを主張してる。


ペリドットのウォーターリリー・リーフ・インクルージョンは、
かなり好きなインクルージョン。

ペリドットをルーペでのぞいてみて。
見つけたりするとホント嬉しくなるよ。



��ペリドットに関する言い伝え~

ペリドットは、夜暗くなっても輝きを失わなかったことから、
「イブニングエメラルド」とも呼ばれる。

ペリドットは悪魔を追い払う力を持ち、
その力はゴールドにセットされた時、より一層強くなると言われている。

石言葉は「夫婦の幸福」



ペリドットは8月の誕生石。
『太陽の石』とも呼ばれるペリドット。
私が、夏になるとこの石のリングをつけたくなるのは、自然のことかも。