
友人から預かった真珠です。
彼女のおじいさんが伊勢志摩で
養殖真珠の船に乗っていらしたそうで、
その時のものらしいです。
伊勢志摩だから、アコヤでしょうかね。
船の中にあったものだっていう話と
色は全体的にグレイッシュで黒いシミがあるものもあるので、
恐らく調色前のものだと思います。
ここで、真珠の調色について少し。
真珠は、貝から取り出した時から、お店で売ってる真珠のように
白く美しく光っているかというと、ほとんどがそうじゃありません。
最初からそのような真珠は、ほんの一握り。
黒いシミがあったり、汚れていたりするのがほとんどなんです。
そのままだと、宝飾品としてはイマイチなので、
漂白処理をしてシミや汚れを取ります。
ただ、この漂白処理で、シミや汚れと同時に、
本来真珠が持っている色までもが漂白されてしまうため、
元の色に戻す染色が行われます。
この漂白&弱染色のことを調色といいます。
この調色は、色や外観を変えるものではなく、
真珠がもともと持っている美しさを引き出すためのものなので、
エンハンスメント(改良)であり、トリートメント(改変)とは区別されます。
今回預かった真珠は、シミもあるし、
角が出ていて形がいびつなものがあったりしますが、
お店で売られている均一的な真珠に比べると
表情があり、温かみがあって、
作り手としては愛しい真珠ちゃんです。
せっかくの素材。
工業製品のようなものにはしたくないって思うし、
何、作ろうかなぁ・・・って思い続けて、
やっと2つアイディアが浮かびました。
(まだ、アイディア段階でごめんね~。)
WAXでサンプル作ってみて、イケそうだったら
友人に相談してみようって思っています。
それと、友人からは、『花より男子』の中でつくしが道明寺からプレゼントされた
土星ネックレスも作れないか?て聞かれてるんだけど、
それも作れるかどうか、検討しなきゃ。
あの、土星の輪はどうやって浮いてるのかなぁ・・・?